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3YØZ チームの日本向け運用について

ブーベ島と日本

 

ブーベ島は南緯54度25分、東経3度22分、日本からの距離約1万6,000キロのところに位置しています。島の97%の約50平方キロメートルは氷に覆われています。氷と切り立った断崖、高い波や厳しい気候、流氷に囲まれたその場所に人影はありません。過去のいつくかのDXペディションは島の東海岸より実施されましたが、日本向けショートパスには最適なロケーションとは言えませんでした。そのため、チームはブーベ島の北東の海抜200m地点を運用場所として選定しました。日本へのショートパス方向は102度で、日本へは何の障害物もありません。島の中では日本向けロケーションとしては最高の場所です。多くの日本局が私たちとの交信を望んでいることを、チーム全員が理解しています。チーム全員、日本局と可能な限り多く交信することに対し、あらゆる努力を払うことを惜しみません。可能な限り多バンド・モードを運用し、ローバンドでも強力な電波を送るつもりです。

 

 

これまでにも数々のDXペディションで活躍した「ブレーブハート号(ニュージーランド人船主ナイジェル・ジョリー氏)」を覚えていらっしゃると思います。ブレーブハートは素晴らしい船でチームもこれまでに数度、航海を共にしています。ブレーブハートには14名のオペレーターを乗船させることが可能ですが、今回のブーベ島運用には、可能な限りの広範囲の運用を行うため20名のオペレーターを予定しています。このため、今回チームはブレーブハートより大きな船を借りねばなりません。ナイジェル氏は「クレイモアII号」も所有しており、この船でチーム全員、安全にブーベ島まで航海することが可能です。チームは南米チリのプンタアレナスを出発し、ブーベ島には2018年1月中旬に到着する計画です。詳細なスケジュールは船のチャーター前に決定されます。

「日本のDXerの皆さん。これまで多くの寄付をありがとうございます!ブーベ島DXpeditionチーム一同、心から感謝申し上げます。寄付は引き続き受け付けております。よろしくお願いします。」

チームはこの運用に必要な許可をすでに得ており、コールは 3YØZ に決まりました。チームは経験豊富な20名で、すでに島への渡航方法を確保しています。DXペディションの予算は61万ドルです。チーム全員はこの予算の半額を負担することを誓約しています。世界中のDXクラブや諸団体そしてアマチュア無線局の方々からの協力なしにはこのDXペディションの実行は考えられません。皆さまからのご理解とご厚意をいただき、寄付へのご協力をお願いする次第です。